美少年探偵団2(完全生産限定版) [Blu-ray]
七海ひろき
アニプレックス
2021-08-25


鑑賞した日付:2021年7月20日
アニメ「美少年探偵団」  作者:西尾維新
★★
総合点:34点/100点

 これも原作が西尾維新ということでかなり期待して見てしまったのが良くなかったのか、内容は実に平凡で、あまり面白くなかった。


 この作者のどうしようもないロリコン信仰とオタク趣味は健在で、今回はそれにプラスしてショタコン、ペドフィリアみたいな設定もあって、非常に不愉快に思った。
 また、これもこの作者特有のいつものことなのだが、そのセリフ回しや内容で舞台が中学校、そして登場人物が全員中学生以下というのがもう本当に気持ち悪い。物語シリーズの所で“女子高生という設定でも無理があるセリフ回し…”と指摘したが、それが今回は中学生だというのだからもう全然のめり込めない。そしてそれも、今回もギャグとしてそうしているのだろうけれど、全然面白くない。普通に気持ち悪い。オタクの悪いところが全部出ている様なもの。

 話の内容も特にどうということのない子供向けミステリー。
色々とパロディが盛り込まれているのも分かるが、だから何?といった感想を持ってしまう。
それでも「十二大戦」の時みたいに、最後の最後で大どんでん返しか何かあるのだろう…と、尚も期待して見続けたが、結局そういう事もなく、我々の冒険はこれからだ!みたいな感じで終わる。

 さらに辛辣に批評するなら…、
どの芸術についても言えることだが、多作で筆が速い人の方が成功しやすいが、その分、才能が薄まるというか、ほとんどが駄作ということも多くあるように思う。沢山作る人は、その中には良い作品も生まれるが…、誤解を恐れずに言えば、僕はプリンスとか、そういう類のアーティストの様な気がしているのだが、西尾維新もちょっとハズレが多くなってきたような気が…。

 良いところは、ヒロインが少し可愛らしいという所と、西尾維新特有のセリフ回しが少しだけ聞けるという所、後はシャフトの美術。それらも今回は大したことではないが、あえて良いところを挙げるならそんなところ。

ああ、あと、僕は「絵」のことはよく分からないが、この絵は「長門有希ちゃんの消失」のアニメーターか何かが関わっているのだと思う。んで、鼻の上に影を付けてそこから下に一本線を描く鼻の描き方をよくするのだが、あれはやはりおかしいと思う。ちょっと動物の鼻みたいに見える。








美少年探偵団1(完全生産限定版) [Blu-ray]
七海ひろき
アニプレックス
2021-07-28