鑑賞した日付:2020年7月24日
アニメ「メイドインアビス」  作者:つくしあきひと
★★★★
総合点:90点/100点

 ミーティー…、ごめんよ…。オイラ…、おいら、高評価は出来ないよ…。もうここからはオイラの好きな様に評価させてもらうからなぁ~…。

 非常に評判が良かったので見てみたアニメ。全13話。2020年の1月に続編の劇場版が公開されたらしいけれど、それはまだ見ていない。


 とにかく世界観や舞台設定は本当に素晴らしい。完全な、所謂ファンタジーで、以前、言及した「硬派な内容」の真逆にあたる作品なので、僕にとって、こういう世界感や舞台設定は好きなタイプのものだし、RPGみたいなこの世界観はさすがにオタク臭いとは思うものの、それでも硬派なものよりはのめり込めるし好きになれる…。

 ただ…、あまりにも作者の性癖が出すぎている…。
性癖のデパート、異常性愛のオンパレード作品。
この作品を既に見た人なら分かると思うが、幼児性愛やらケモナーやら、排泄物マニアとかリョナとかショタとか、ありとあらゆる異常性愛者の性癖をふんだんにちりばめている作品で、他人には絶対にお勧め出来ない作品だし、僕自身も、そういう部分には非常に嫌悪感を覚える。
1話につき、6か所くらいはそういう性的な描写を入れており、それさえなければ本当に素晴らしい作品なのに、もったいないと思うくらい、作者の性癖が酷いし、それをまったく隠そうとしていない内容に吐き気を催すし、度し難いと思う。というか、そういう「際どい」というか、性的なシーンを紡ぎ合わせてストーリーが形成されていると言っても過言では無い。。

本当にもったいない。

 こういう、本物の、ガチの、異常性愛者(作者)でも、同時にこんな素晴らしい世界観や才能を持っている事があるんだなと…、そういう、非常に特殊な作品であると思う。例えるなら、性犯罪者が作った非常に優れた芸術作品…みたいなもの。
ストーリーも素晴らしいと思うが、ストーリー自体はこういう作品にはありがちなものなのかもしれない。
でもこういうファンタジー系の世界観、冒険モノの世界観、舞台設定は本当に良い。
ちょっとだけど、ストーリーは「ケムリクサ」に似たところもある。
なので典型的な作品…とも言えると思う。

 後々、ミーティというキャラが出てくるのだが、その辺りのグロ展開はとても子供に見せられるものでは無い。そうで無くても上述の通り、異常性愛のオンパレード作品なので、可愛らしい子供向けの絵に騙されて子供に見せたりしたら絶対にダメな作品である。実際、続編の劇場版はR指定になったらしい。

ただ、そのミーティの場面、ホントに泣ける…。
そしてナナチがミーティーとひっそりと暮らしている第四層の秘密基地みたいな暮らし、あれ結構くる…というか、理想的な生活という気もする。僕もペットとひっそり釣りとかしながら世捨て人みたいな暮らしをしたいような、そんな衝動に駆られることがあるが、それを体現しているというか…。

結局、別の言い方をすれば、要するに僕は“自活しているひきこもり”が理想の状態だと思っているという事かな…?無類の人間嫌いでね…。

ああ、あと…、
 2017年の時点でこれが公開されて、この内容で続編の映像化が数年後というのはちょっとどうかと思う。だからそれも、「約束のネバーランド」のときもそうだけど、企画モノの定めというか、ちょっと段取り悪いところを感じるというか、こんな中途半端なところで話を終わらせて、続きはずっと後に…ってどうよ…。

 あと、この世界観なら、もっと良い音楽が出来てもよさそうなのに、あまり音楽は良く無かったというか、悪くはないけど良く無かった。僕ならもっとずっと良い音楽をつけられる自信があるというか。
ただ、「Underground River」という曲など、後半の方で流れる幾つかの曲は凄く良かった。
いやいや、やっぱり今聞き直してみたら案外良かった…。OP曲とED曲が特に良く無かっただけかもしれない。

音楽はこちらで紹介した。

それにしても舞台設定が素晴らしい。
コナン・ドイルが書いた「The Lost World(失われた世界)」みたいな世界の話。…という風にも言えるかもしれない。

 このド変態の作者、そのうち性犯罪系の容疑で逮捕されるかもしれないけど、このメイドインアビスという作品は非常に面白かったので、もし逮捕されるにしても、ちゃんと話を完結させてからにしてくれ!と思ったw。それだけ気を付けてくれとw。

2020-12-24追記。
:ネタバレ的考察:

レグの正体についてだけど、ま、要するにアレなんだろうなと。
レグの体をよく見てみると、両手足がロボットの様になっている。
なので、おそらく奈落の底で、何らかの理由で「ダルマ状態」になって死んだ…と、
そう思われていたトーカの“成れ果て”なんだろうなと…。
アビスの不思議な力で両手足がロボットの様な状態になって復活したのではないだろうか?
いつも頭に被っているヘルメットが元々アビスの不思議な遺物で、その力によって、両手足がロボットの状態で再生されて復活したトーカの成れ果てなんだろうなと。というか、そのヘルメットをかぶっている時にやられてダルマにされたというか。
つまり、レグはライザの旦那であり、リコの実の父親でもあるのだろう…と。
この作品は性癖のデパートだと上述したが、最後に近親相姦的なネタもあるのではないか?と。

2021-4-24追記。
あと、深界3層の竪穴にて、マドカジャクの巣に立ち入ってしまったリコが、巣の前で糞を踏んだり食べカスみたいなものが散乱している様子を見るのは、動物の生態から言っておかしい。巣を作る生き物というのは基本的に巣の中や巣の周りに糞尿をたれ流したりしない。巣を作る動物はなぜ巣を作るのか?というところから理解していないと、生物学的に言ってあの様なおかしな描写を入れてしまうことになるのだろう。特に、(架空の生き物だが)マドカジャクの様に空を飛ぶ生き物はあの様な行動は絶対にとらないものと思われる。SFファンタジーなのに何を言っているんだ?と思うかもしれないが、僕はそういう整合性の無さは結構気になるというか、ちょっとだけど許せない。それはおそらくこの作品の作者、つくし卿もそういうタイプの人だろう…と思うので、あえて書いてみた。